〔海外決算〕米ウォルマート、2~4月期は増収減益=通期の業績予想引き上げ

時事通信社
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ウォルマートの外観
小売り世界最大手の米ウォルマートが18日発表した2023年2月~4月(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比7.6%増、純利益が18.5%減となった。(i-stock/Wolterk)

 【ニューヨーク時事】小売り世界最大手の米ウォルマートが18日発表した2023年2月~4月(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比7.6%増、純利益が18.5%減となった。売上高と1株当たり利益はいずれも市場予想を上回った。低価格の商品を求める消費者の流入を見込み、24年1月期通期の業績見通しを上方修正した。

 レイニー最高財務責任者(CFO)はロイター通信に対し「消費者がより低価格の肉や小さいサイズのパックを求める傾向は続いている。プライベート・ブランドの売れ行きも引き続き良かった」と話した。また、健康関連商品の需要も高かったという。

 同社は食料品の価格を競合のターゲットやクローガーと比べ低く抑えており、食料品市場でのシェアを伸ばした。ただ、食料品や健康商品の利幅は、衣料品や家庭用品、家電などと比べて小さく、減益につながった。

 5~7月期(第2四半期)の業績見通しは市場予想を上回った。また通期に関しては、1株当たり利益の見通しを従来の5.90~6.05ドルから6.10~6.20ドルに引き上げた。売上高についても前年比3.5%増を見込み、従来の2.5~3%増から上方修正した。

 ◇ウォルマート(WMT)決算の概要
      2月~4月期     前年同期
売上高  152,301  141,569
純利益    1,673    2,054
1株利益    1.47     1.30
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル

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