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〔海外決算〕米ターゲット、2~4月期は6%減益=嗜好品不振で販売伸び悩む

ターゲットの外観
食品など必需品の需要は堅調だが、インフレを背景に嗜好(しこう)品が不振となる中、売上高はほぼ横ばいの253億2200万ドルにとどまった。

 【ニューヨーク時事】米小売り大手ターゲットが17日発表した2023年2~4月期(第1四半期)決算は売上高が伸び悩んだ一方、コストがかさみ前年同期比6%の減益となった。食品など必需品の需要は堅調だが、インフレを背景に嗜好(しこう)品が不振となる中、売上高はほぼ横ばいの253億2200万ドルにとどまった。

 既存店売上高は横ばい。前期の0.7%増から減速した。2~4月期の販売鈍化傾向を踏まえ、5~7月期の既存店売上高の予想の中心を一桁台前半近辺のマイナスと見込んだ。24年1月通期の業績見通しは効率化、経費節減などを理由に据え置いた。

 また「棚卸減耗の影響で今年度の収益性が前年度比5億ドル超押し下げられる」と予想。「減耗には多くの要因があるが、窃盗と組織的犯罪が次第に重要な問題となっている」と指摘し、大規模な投資を通じて対策に乗り出していると強調した。

 ◇ターゲット(TGT)決算の概要
       23年2~4月期     前年同期
売上高      25,322    25,170
純利益         950     1,009
1株利益       2.05      2.19
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル。