〔海外決算〕米タペストリー、23年通期見通し上方修正=値上げとコーチの需要で
【ニューヨーク時事】「コーチ」や「ケート・スペード」などのブランドを保有する米タペストリーは11日、2023年通期の業績見通しを引き上げた。米国では高級ブランドが不振だが、値上げやコーチのハンドバッグに対する若年層の高い需要がプラスに働くとみている。
23年通期の1株当たり純利益の予想を従来の「3.75~3.75ドル」から「3.85~3.90ドル」に上方修正した。売上高の予想も約660億ドルから約670億ドルに引き上げた。
1~3月期決算は、増収増益。売上高と1株当たり利益はいずれも市場予想を上回った。中国での需要が大幅に回復し、売り上げが前年同期比で約20%増となった。日本市場も好調だった。
◇タペストリー(TPR)決算の概要
23年1~3月期 前年同期
売上高 1,510 1,438
純利益 187 123
1株利益 0.78 0.46
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル