22年度消費支出、0.7%増=2年連続プラス―総務省
総務省が9日発表した家計調査によると、2022年度平均の1世帯(2人以上)当たりの消費支出は月29万3671円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年度比0.7%増加した。前年度を上回るのは2年連続。同省担当者は、「新型コロナウイルス感染拡大による消費活動への影響は縮小しつつある」とした一方で、コロナ禍前の水準には戻っていないとの見方を示した。
22年度は前年度(1.6%増)に比べ伸び率が鈍化した。経済活動の正常化に伴う外出関連支出が伸びたが、「巣ごもり需要」に伴う支出や格安プラン浸透による携帯電話の通信料などの減少が重しとなった。
同時に発表した23年3月の消費支出は31万2758円と、前年同月比1.9%減少した。2カ月ぶりのマイナス。外出増に伴い、宿泊料は前年同月から倍増したほか、鉄道運賃は82.7%増、外食が23.4%増。一方で、食料が1.7%減、宅配などの運送料が48.9%減となった。