2月消費支出、1.6%増=4カ月ぶり、電気・外食代拡大―総務省
総務省が7日発表した2月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は27万2214円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.6%増加した。プラスは4カ月ぶり。寒波の影響で電気使用量が増えたほか、新型コロナウイルス禍が緩み外食への支出が拡大した。
光熱・水道代は、1月下旬からの全国的な寒波が響き13.2%増。このうち電気代は29.4%、ガス代は2.9%のプラスだった。
外食は38.0%と大幅に伸長。特に飲酒代は約6倍に増えた。「企業などの大きめの宴会も少しずつ増加している」(総務省担当者)ためで、前年にコロナ対策の「まん延防止等重点措置」が適用されていた反動もあった。
ただ、外食を含めた食料全体では0.4%減。魚介類が13.4%、調理食品が4.5%それぞれ減少するなど、家で食事をする機会が減ったのが要因だ。物価高に伴う節約志向も「皆無ではない」(同)とみられる。
また、国内観光の需要喚起策「全国旅行支援」再開もあり、宿泊料とパック旅行費は倍増。これらを含む教養娯楽サービスは20.6%のプラスとなった。