米GDP、2.6%増に下方修正=個人消費引き下げ―昨年10~12月期
【ワシントン時事】米商務省が30日発表した2022年10~12月期の実質GDP(国内総生産)確定値は、季節調整済み年率換算で前期比2.6%増と、改定値(2.7%増)から下方修正された。米経済をけん引する個人消費の伸びが引き下げられた。プラス成長は2期連続。
米連邦準備制度理事会(FRB)は22年、4回連続の0.75%利上げを含む急ピッチの金融引き締めを進めたが、その影響が実体経済へじわりと表れつつある。
主な項目では、GDPの約7割を占める個人消費が1.0%増(改定値1.4%増)。一方、設備投資は4.0%増(3.3%増)、住宅投資は25.1%減(25.9%減)にいずれも引き上げられた。
◇22年10~12月期の米GDP確定値
国内総生産(GDP) 2.6( 2.7)
個人消費支出 1.0( 1.4)
設備投資 4.0( 3.3)
住宅投資 ▲25.1(▲25.9)
輸出 ▲3.7( ▲1.6)
輸入 ▲5.5( ▲4.2)
政府支出 3.8( 3.6)
国内最終需要 0.7( 0.7)
GDPデフレーター 3.9( 3.9)
PCE 3.7( 3.7)
PCEコア 4.4( 4.3)
(注)増減は前期比年率(%)、▲はマイナスまたは低下、カッコ内は改定値