パルコは11月4日に松坂屋上野店南館跡に開業する複合施設「上野フロンティアタワー」(東京都台東区)に入居する「パルコヤ」で、映像から来店者数や来店者の年齢・性別を解析するシステムを導入する。
解析した情報は全館で実施するキャンペーンやイベントなどの効果測定に活用するほか、テナント各店にも無料で提供。曜日別・時間帯別の来店者数をテナント従業員の人員配置などに役立てたり、来店者属性に応じた品揃えやディスプレイに活用してもらったりする。
人工知能(AI)ベンチャーのABEJA(アベジャ、東京都港区)が開発した「アベジャプラットフォーム・フォー・リテール」を採用する。同システムは、各テナント区画に設置したカメラの映像から来店者数や来店者属性を解析、その結果を専用のウェブ画面やスマートフォンで確認できる。
映像は暗号化したうえでアベジャプラットフォームに送信、解析後には削除する。
パルコヤは延床面積約8200平方メートルで、68店舗のテナントが出店する。大型商業施設がアベジャプラットフォームを導入するのは、今回が初めて。