ファーストリテイリングは10月12日、2018年8月期の海外ユニクロ事業の売上高が国内ユニクロ事業を上回る見通しだと発表した。中華圏(中国・香港・台湾)や東南アジア、オセアニア地区の売上高が引き続き大幅に伸びる。営業利益も国内ユニクロ事業に迫る水準まで拡大する見込みだ。18年8月期の連結業績(国際会計基準)は、売上収益が前期比10.1%増の2兆500億円と初めて2兆円を突破、営業利益は13.4%増の2000億円を予想する。
同時に発表した17年8月期の連結業績は、売上収益が4.2%増の1兆8619億円、営業利益が38.6%増の1764億円だった。営業利益は直近の予想を14億円上回った。
海外ユニクロ事業の売上収益は8.1%増の7081億円、営業利益は95.4%増の731億円と全体の業績に大きく貢献した。各エリアで値引きを抑えたことで粗利益率が大幅に改善したほか、米国での赤字が半減した。海外ユニクロ事業が連結業績全体に占める割合は、売上収益で38.0%、営業利益で39.9%まで拡大した。
一方、国内ユニクロ事業の売上収益は1.4%増の8107億円、営業利益は6.4%減の959億円だった。既存店売上高は1.1%増と堅調だったが、人件費や物流費を中心に販売管理費が1.3%増加、営業減益となった。