【ニトリHD】30期連続の増収増益達成、今期は経常利益1000億円へ
ニトリホールディングス(HD)が発表した2017年2月期の連結業績は、売上高が前期比12.0%増の5129億円、営業利益が17.4%増の857億円、純利益が27.7%増の599億円と30期連続での増収増益を達成した。
機能性寝具の「Nクール」「Nウォーム」や低価格帯の「DAY Value」、品質やデザインを重視した「&Style」などプライベートブランド(PB)商品が好調で、売り上げと粗利益が伸びた。中核事業会社ニトリの既存店売上高は5.5%増だった。
川崎市に通販専用の物流センターを開設したほか、ウェブサイトで注文した商品を店頭で受け取ることができるサービスを始めるなどネット通販事業も強化した。
物流コストの上昇など利益圧迫要因もあったが、複数商品で原材料を共通化したり、パッケージサイズを小型化したりするなど商品開発の効率化によって吸収した。
16年4月にグループ最大規模となるショッピングセンター「ニトリモール枚方」(大阪府枚方市)を開業したこともあり、テナントからの不動産賃貸収入などその他の売上高が27.9%増の113億円に増えたことも利益を押し上げた。
都心部や百貨店に都市型店舗を出すなど48店舗を新設(3店舗を閉鎖)した結果、国内店舗数は428店舗となった。海外では台湾と中国で3店舗を出店、海外店舗数は43店舗となった。
18年2月期の連結業績は、売上高が10.7%増の5680億円、営業利益が15.4%増の990億円となる見通し。経常利益は14.2%増の1000億円と初めて1000億円台に達する見込みだ。