【ファストリ】9~11月期は16.7%の営業増益、海外ユニクロ事業がけん引
ファーストリテイリングが発表した2016年9?11月期の連結業績(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益が前年同期比1.6%増の5288億円、営業利益が16.7%増の885億円だった。11月以降に円高が進んだことで為替差益156億円を計上、純利益は45.1%増えて696億円となった。
国内ユニクロ事業の既存店売上高(ダイレクト販売を含む)は2.5%増、値引き販売の抑制により粗利益率が0.3ポイント改善した結果、営業利益は1.8%増の456億円となった。海外ユニクロ事業は台湾・香港を含む中国圏や東アジアが好調、北米事業赤字縮小もあって、営業利益は44.6%増の301億円と全体をけん引した。一方、グローバルブランド事業は、ジーユーで秋冬物の値下げ処分を進めたことで粗利益率が悪化、営業利益は22.7%減の95億円だった。
17年8月期の連結業績見通しは従来予想のままで、売上収益は前期比3.6%増の1兆8500億円、営業利益は37.5%増の1750億円、純利益は8.1%増の1000億円を見込む。