【米メイシーズ】 100店舗を閉鎖、ネット通販と既存店改装強化

2016/08/17 00:00
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 米百貨店最大手のメイシーズは8月11日、100店舗を閉鎖すると発表した。同社は現在728店舗を展開しており、全店の約14%を閉鎖することになる。大半は年末商戦が終わる2017年初頭に営業を終了する。

 

 閉鎖店舗の売却などによって得た資金は、インターネット通販や既存店活性化の投資に回す。同社は2010年以降、約90店舗を閉鎖する一方で新規出店は13店舗(そのほか、アウトレットストアの「メイシーズ・バックステージ」5店舗)にとどめており、新規出店よりもネット通販の強化を重視している。2013年にはネットで注文した商品を店舗で受け取ることができるサービスを始めるなどした。同社のネット通販の売上高は過去15年間、年率2ケタの成長を続けており、米イーマーケター社の調べによれば2015年は前年比17.5%増の48億2900万ドル(約4829億円)と、アマゾン・ドット・コムやウォルマート・ストアーズに次いで全米第5位の規模だった。

 

 なお、メイシーズが同時に発表した2016年2?7月期の業績は、売上高が前年同期比5.7%減の116億3700万ドル、営業利益が53.5%減の3億9300万ドルと減収減益だった。

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