ファーストリテイリングは4月7日、2016年8月期の連結営業利益予想(国際会計基準)を引き下げ、前期比27.0%減の1200億円とした。従来予想では9.4%増の1800億円としていたが、一転して減益を見込む。売上高に当たる売上収益は7.0%増の1兆8000億円と従来予想を据え置いた。
同日発表した16年8月期第2四半期累計(15年9月−16年2月)の連結業績で、国内ユニクロ事業と海外ユニクロ事業の営業利益が計画を大幅に下回ったことが要因。
国内ユニクロ事業は冬物販売が苦戦して既存店売上高が前年同期比1.9%の減収となり、粗利益率も悪化した結果、営業利益は28.3%減の641億円となった。
海外ユニクロ事業の売上げはほぼ計画通りに推移したものの、値下げ販売による粗利率の低下などで営業利益は31.4%減の294億円に落ち込んだ。この結果、第2四半期累計での連結営業利益は33.8%減の993億円となった。
ジーユーを含むグローバルブランド事業が好調だったこともあり、連結売上収益は6.5%増の1兆116億円と増収を確保した。