【セブン&アイ】 鈴木会長が引退を表明、後任は未定

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 セブン&アイ・ホールディングス(HD)の鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO、83歳)は4月7日、記者会見を開き、引退を表明した。同社が同日午前中に開催した取締役会で、中核子会社であるセブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長兼最高執行責任者(COO、58歳)の交代を含む人事案が否決されたことが要因。

 井阪氏の社長交代を巡っては、事前の指名報酬委員会で社外取締役2人が反対。また、記者会見に同席したセブン&アイHDの村田紀敏社長兼COO(72歳)によれば、セブン&アイグループの創業者である伊藤雅俊名誉会長(91歳)にも同意を得られなかった。

 セブン&アイHDの取締役は井阪氏を含めて15人(うち4人が社外取締役)だが、取締役会で人事案に賛成したのは7人で過半数に届かず、否決された。

 会見で鈴木会長は、「(経営体制を決める次の取締役会で)執行部には立候補しない」とし、自身の後任について「私が指名することはしない」と語った。退任の時期については明言しなかった。

 セブン-イレブン・ジャパンを一から立ち上げ、伊藤氏からバトンを引き継いだ1992年から四半世紀近くグループ全体を率いてきた鈴木会長だが、後任も決まらない不透明なままでの引退表明となった。

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