【訪日外国人】 20年に4000万人、政府が目標引き上げ

2016/04/01 00:00
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 政府は3月30日、訪日外国人旅行者数を2020年に4000万人に増やす目標を明らかにした。従来は20年で2000万人としていたが、15年の実績が1974万人となり大幅な前倒しでの達成が確実となったため、目標値を2倍に引き上げた。

 

 安倍首相を議長とする「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」で新目標を示した。15年に3兆4771億円だった訪日外国人の旅行消費額は20年に8兆円に増やす。

 

 目標を達成するために中国、フィリピン、ベトナム、インド、ロシアの5ヵ国を対象としたビザ(査証)の発給緩和や主要観光地における100%のクレジットカード対応、地方の商店街における街並みや外国人受け入れ環境の整備などの施策を実行していくとしている。

 

 15年の訪日外国人旅行消費額のうち最も多かったのは、「買い物代」で1兆4539億円だった。仮に20年にこれが倍増すれば、約3兆円の規模となり、自動車を除く小売販売額(15年で約124兆円)の2%程度を占めることになる。

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