日本フードサービス協会が発表した6月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比で19.9%増と6カ月連続で前年実績を上回った。昼の時間帯や土日・祝日、家族客の客足が好調で、前月(20.4%増)と同水準の高い伸びを示した。
客数は11.3%増、客単価は7.8%増だった。2019年6月との比較では売上高は6.9%減で、コロナ禍前の水準には達していない。
業態別の売上高は、ファーストフードが8.0%増と引き続き好調で、19年比でも5.5%増だった。「洋食」(8.1%増)を中心にデリバリーが定着したことに加え、朝食のテークアウト訴求が奏功した「和食」は9.5%増となった。猛暑で冷たいメニューが好調だった「麺類」は15.6%増だった。
ファミリーレストランは、前年の営業制限の反動から31.3%増と大きく伸びた。ただ、引き続き夜間の客足の戻りが鈍く、19年比では16.2%減だった。パブ・居酒屋は前月(4.7倍増)に続いて3.4倍増の大幅な伸びを示したが、これも休業要請が続いた前年の反動が主な要因で、19年比では41.7%減の水準にとどまる。
そのほか、ディナーレストランは71.5%増、喫茶は22.9%増となったが、いずれも19年比ではマイナスだった。