ファーストリテイリングが発表した2018年8月期第3四半期(3月から5月)の連結業績(国際会計基準)は、内外ユニクロ事業が計画を上回る増収増益を達成した。
国内ユニクロ事業は、とくに3月、4月の気温が高く推移したことから、夏物商品の販売が好調だった。海外ユニクロ事業は中国・香港・台湾のグレーターチャイナ圏と韓国、東南アジア・オセアニア地区が好調で、米国の赤字幅も縮小した。
この結果、第3四半期累計(17年9月から18年5月)の連結売上収益は前年同期比15.3%増の1兆7041億円、連結営業利益は32.3%増の2388億円となった。
国内ユニクロ事業は、円安傾向で原価率の上昇が続くものの、値引き率の改善で吸収、売上総利益率は0.8ポイント改善した。広告宣伝費、物流費、人件費の大幅な削減も利益を押し上げた。この結果、売上収益は7.8%増の7044億円、営業利益は29.6%増の1200億円となった。
海外ユニクロ事業は、グレーターチャイナ圏の既存店売上高が2ケタ増となるなど好調で、売上収益は27.5%増の7160億円と国内ユニクロ事業を上回った。値引きの抑制と経費の削減を進めた結果、営業利益は65.0%増の1124億円と国内ユニクロ事業に迫る水準となった。
ジーユー事業は増益だったが、第3四半期は減益、グローバルブランド事業は35億円の営業赤字だった。
18年8月期通期の連結業績予想は従来通りで、売上収益は前期比13.3%増の2兆1100億円、営業利益は27.5%増の2250億円を見込む。