ニトリホールディングスが発表した2014年3~5月期の連結業績は、売上高が前年同期比15.9%増の1172億円、営業利益が16.6%増の219億円と2ケタの増収増益だった。
消費増税前の駆け込み需要で事業会社ニトリの国内既存店売上高(毎月20日締め)は3月が前年同月比27.0%増、4月が15.1%増と大きく伸びた。増税後の5月は7.5%減、6月は3.4%減と反動減が続いているが、夏物商材である冷感機能を持った「Nクールシリーズ」の寝具やスリッパ、ラグなどが好調で落ち込みは小幅にとどまっている。
客層拡大のため主に中高年層を対象とした高付加価値商品を増やしたこと、円安対応として海外で生産する自社商品の原材料見直しなど原価低減を図ったことも奏功した。
15年2月期通期の業績予想に変更はなく、売上高は6.6%増の4130億円、営業利益は3.1%増の650億円を見込む。