ヨドバシカメラを傘下に持つヨドバシホールディングス(HD、東京都新宿区)は、ソフトウェア開発のクリエーションライン(同千代田区)と資本業務提携する。提携を通じて、EC(インターネット通販)や店舗のサービス向上を図る。
ヨドバシHDはクリエーションラインが実施する第三者割当増資を引き受け、1億5000万円を出資する。クリエーションラインは2006年設立で、社員数は250人(22年3月現在)。アジャイル開発の手法を用いたソフトウェア開発を得意としており、事業会社のソフトウェア開発の内製化やデジタルトランスフォーメーションの支援を行っている。18年には自動車部品大手のデンソーとも資本業務提携した。
ヨドバシHDは今後、クリエーションラインと共同で新規サービスの開発やアプリケーション開発拠点の運営、ソフトウェアエンジニアの育成、クラウドおよびオープンソースソフトウェア技術の導入などを推進する。
ヨドバシカメラの藤沢和則社長は、「ヨドバシ・ドット・コムはもちろんリアル店舗のサービスをより高めていくための新たなシステムの開発、そしてお客様に対して最高の体験を提供していくためのサービス提供に、このパートナーシップを活用していきたい」とコメントしている。
ヨドバシカメラの21年3月期のEC売上高は、前期比60.3%増の2221億円に拡大した。