家具専門店大手のニトリホールディングス(札幌市)が発表した2013年2月期の連結業績は、売上高が前期比5.4%増の3487億円、営業利益が6.2%増の615億円で26期連続の増収増益となり、いずれも過去最高を更新した。純利益は6.7%増の358億円で14期連続の増益だった。
既存店売上高は0.1%増で3年ぶりにプラスとなった。消費者の低価格志向に対応するため昨年11月末から867品目の一斉値下げを実施したことで、上半期に落ち込んでいた客数が増加基調となった。通期での客数は2.4%減だったが、客単価が2.5%伸びた。
中国・上海市など海外の物流拠点を活用することで物流コストを削減、販売管理費率が0.5ポイント改善したことも利益増につながった。
店舗については国内で35店舗を新設、台湾でも4店舗を新設して14店舗となり、国内外のグループ店舗数は2月末でちょうど300店舗に達した。
店舗数増加で認知度の高まった台湾子会社が単年度黒字化を達成。今年秋には米国での出店を開始する予定だ。
14年2月期については、売上高が7.8%増の3760億円、営業利益が2.4%増の630億円と共に過去最高の更新を見込む。