食品スーパー大手のアークス(札幌市)は4月16日、岩手県が地盤のジョイスと9月1日付けで経営統合すると発表した。株式交換方式でジョイスを完全子会社化する。
昨年10月には青森県のユニバースを同様の方式で完全子会社化しており、ジョイスを傘下に加えることで東北北部での地盤を強化する。ジョイスの小苅米秀樹社長は9月1日付けでアークスの取締役に就任する。
ジョイスは岩手、秋田、青森の3県で36店舗を展開、ピーク時の売上高は500億円を超えていたが、ディスカウント業態を閉鎖するなどして食品スーパーの運営に特化。2013年2月期の売上高見通しは405億円となっている。一方、ユニバースを経営統合することで業界2位に躍り出たアークスの13年2月期の売上高は4200億円の見込み。単純合算するとジョイスを統合した後の売上高は約4600億円となり、業界首位のライフコーポレーション(13年2月期の売上高予想5250億円)の背中が見えてきた。
アークスは引き続き経営統合による事業拡大に意欲を見せている。