【ファーストリテ】15年に海外と国内の売上高が逆転、年200~300の海外出店目指す
ファーストリテイリングは4月12日、主力のユニクロ事業の売上高は2015年8月期で海外が国内を上回るとの見通しを明らかにした。海外ユニクロ事業の12年8月期の売上高見通しは前期比70.7%増の1600億円と国内ユニクロ事業の6335億円(5.6%増)に比べて4分の1ほどだが、今後は中国で100店舗、中国以外のアジアで50~100店舗、欧米で50~100店舗と毎年200~300店舗を出店し、海外売上高を伸ばしていく。
中国(香港を含む)と台湾では今年2月末時点で136店舗を展開しているが、この地域に今後10年間で1000店舗以上を出店する。また、今年6月にフィリピンで1号店を出店、来年以降はインドネシア、ベトナムなどへの進出を計画するほか、インド進出も検討を始めており、中国以外のアジア地域でも今後10年で1000店舗以上の出店を目指す。
同日発表した12年8月期の連結業績予想は、売上高が14.8%増の9415億円、営業利益が18.6%増の1380億円で2年ぶりに過去最高益の更新を見込む。海外ユニクロ事業の営業利益が89.9%増の170億円となり、最高益達成に貢献する見通し。