【ファーストリテ】ITインフラをクラウド型に更新
ファーストリテイリングは海外ユニクロ事業を含む世界共通のシステム運用、業務基盤を実現するためにコンサルティング大手アクセンチュアの支援でITインフラを更新した。グループ経営を一体的に管理するための「G1プロジェクト」の一環として、2009年4月から要件定義活動を開始、10年9月には4ヵ国で新しいITインフラの稼働が始まった。
外部のデータセンターにあるアプリケーションソフトやデータベースをインターネット経由で利用するクラウドコンピューティング技術を活用したのが特徴で、ITインフラのほか電子メール、ポータルサイト、フロント業務の共通機能などをグループで標準化した。
経費精算・支払・稟議申請といったフロント業務機能は、セールスフォース・ドットコム社のクラウドコンピューティング・サービスを利用した。このシステムはオラクル社のデータベース上に構築されている基幹系システムと連携している。
ファーストリテイリングは今後、商品管理やデータウエアハウス、販売・生産管理といった基幹系のシステムについてもアクセンチュアの協力を得ながら更新していく予定。