【四半期決算】カスミは営業利益1.5倍に、ジョイスは半減
茨城県が地盤の食品スーパー、カスミの2011年2月期第1四半期(10年3~5月)連結業績は既存店の販売が低調で営業収益(売上高と不動産収入などの合計)は前期比0.7%減の544億円となったものの、販売管理費を7億円削減した効果で営業利益は50.2%増の13億円に増えた。店舗については3月に「フードマーケットカスミ瓜連店」(茨城県那珂市)を新設したほか、既存店のカスミ真岡店(栃木県真岡市)をディスカウント業態の「FOOD OFF ストッカー」に業態転換しリニューアルオープンした。11年2月期通期では営業収益2231億円(前期比2.9%増)、営業利益61億円(9.9%増)、純利益30億円(8.7%増)を見込んでいる。
また、岩手県が地盤の食品スーパー、ジョイスの第1四半期決算(非連結)は、営業収益が10.7%減の103億円と2ケタ減収。営業利益は53.4%減の1億円とほぼ半減した。ディスカウント業態から撤退し、食品スーパーに集中するための店舗閉鎖などで売上が減少。また、ディスカウント店から食品スーパーへの業態転換に伴う費用などが販管費の負担を増やした。11年2月期通期の業績予想は、営業収益410億円(7.5%減)、営業利益8億円(9.5%増)、純利益3億円(2.2倍)となっている。