中国・九州地方を地盤とする準大手スーパーのイズミが発表した2010年2月期連結業績は、既存店の減収幅が大きかったことから売上高は前年割れとなったものの、不動産収入などの営業収入が1.1%増の233億円となり、販売管理費を3.5%削減した効果もあって営業利益は前期比横ばいの204億円を確保した。
店舗は「ゆめタウンみゆき」(広島市)、「ゆめシティ」(山口県下関市)の2店舗を新設したが、売上高は1.8%減の4687億円にとどまった。イズミ単体で既存店売上高(直営のみ)が5.6%減となったことが大きかった。
前期は子会社2社の吸収合併の際に繰越欠損金を継承、それにより法人税が減少していた反動で、当期は法人税が約63億円の増加となったため、純利益は31.3%減って87億円だった。
今期は「うきは店」(福岡県うきは市)、「津山店」(岡山県津山市)の2店舗を共に下期に新設、イズミ単体の既存店売上高は2.5%減を見込む。11年2月期の業績予想は、売上高に営業収入を加えた営業収益が前期比0.4%増の4943億円、営業利益が4.8%増の214億円、純利益が10.8%増の97億円となっている。