家具専門店大手のニトリが発表した2009年8月中間期の連結業績は、昨年から継続している「値下げ宣言」が奏効して、営業利益は前年同期比50.9%増の大幅増益となった。売上高は1388億円(18.8%増)、営業利益は236億円、純利益は111億円(30.3%増)だった。
円高などを背景に海外生産品を中心に行っている「値下げ宣言」は昨年5月の開始以来、3ヵ月ごとに継続して実施しており、第5弾となる今年8月には400品目を15~40%値下げした。これが客数増に結びついたほか、計12店舗を新設したことも売上高の増加につながった。8月末での店舗数は193店となった。
中間期での増収増益を受けて、中間配当を従来予想の20円から25円に引き上げると共に、通期の業績予想を上方修正した。2010年2月期の連結業績予想は6月時点の予想に比べ、売上高は2744億円から2802億円(前期比14.8%増)に、営業利益は390億円から411億円(同24.2%増)に、純利益は209億円から211億円(同15.0%増)に、それぞれ引き上げた。