パルコは2012年度（13年２月期）に売上高3000億円を目指す中期経営計画を発表した。首都圏、関西圏の未出店エリアを優先し、この上期に開業した「福岡パルコ」を含めて今後３年間で３件の複合商業ビルを開発、09年度比で売上高を15％伸ばす。
また、財務基盤を強化するために日本政策投資銀行と資本業務提携する。９月９日に政投銀を引受先とする新株予約権付き社債を発行して150億円を調達する。調達した資金のうち100億円は既存賃貸物件の取得に、50億円は店舗拡大など新たな事業資金に充てる。
政投銀の持つネットワークを生かして、国内外の不動産物件やＭ＆Ａ（企業の吸収合併）、提携先に関する情報やアドバイスを得る。海外店舗は現在、シンガポールの１店舗にとどまっているが、今後は中国都市部での事業展開に取り組む。現地の有力企業や日系企業など複数のパートナー候補と事業計画の検討、案件の調査を進めているという。