【福島の牛】政府が出荷制限を指示、セシウム汚染問題で
高濃度の放射性セシウムを含む稲わらを食べた肉用牛が出荷されていた問題で、政府は7月19日、福島県産の牛を県外に移動したり、と畜場に出荷したりしないよう同県に指示した。同県産で国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える牛肉が確認されたため。ただし、移動については生後12ヵ月未満の牛を除く。
肉用牛に関して出荷制限が指示されたのは今回が初めて。福島県では今後、全頭検査を実施する方針で、検査で問題のなかった牛については出荷を認める見込み。
政府はまた同県伊達市と本宮市で産出されるハウス栽培の原木シイタケについても出荷制限を指示した。