【サークルKサンクス】エリアFCのCVSベイエリアを提訴、契約違反で
サークルKサンクスは6月11日、同社とエリアFC(フランチャイズ)契約を結び東京都内9区と千葉県で「サンクス」130店舗(今年2月末現在)を展開しているシー・ヴイ・エス(CVS)・ベイエリアを、契約違反などで5月20日付けで東京地方裁判所に提訴したと発表した。
サークルKサンクスによれば、CVSベイエリア側からFC契約の中途解約と他のコンビニエンスストアチェーンに加盟したい旨の申し出があったが、CVSベリエリア側には中途解約権がないこと、また、契約期間中および契約満了後2年間は競合のコンビニチェーンに加盟したり、店舗を競合チェーンに賃貸したりできない競業避止義務を負うことを理由に申し出を拒否、昨年7月に東京簡易裁判所に調停を申し立て、協議を続けていた。その協議が継続しているなかで、CVSベイエリアが「サンクス」として出店予定だった物件を他チェーンの店舗として開業したため、提訴に踏み切ったという。
一方のCVSベイエリアは、「フランチャイズ契約の基礎をなす当事者間の信頼関係の破壊などやむを得ない事由が発生し、サークルKサンクスとの間で円滑な意思疎通が困難になったことから」、昨年2月にFC契約を解消したいと伝えたという。裁判では自社の正当性を主張して争う構えだ。
CVSベイエリアは1997年3月にサークルKサンクスの前身の一つ、サンクスアンドアソシエイツと満15年(2012年2月末まで)のFC契約を締結、06年には東証1部に上場している。
同社の10年2月期の売上高(加盟店を含む全店ベース)は266億円(前期比7.2%減)、平均日販(既存店ベース)は56.1万円とサークルKサンクスの47.6万円を大きく上回る。