総菜SPA超進化

模倣困難な水準へ!

　深刻化する人手不足の問題や、コロナ禍を経てより多様化する消費者ニーズ、そして年々厳しくなる業態を超えた競争などを背景に、食品小売各社で総菜のSPA（製造小売）化を志向する動きが加速している。原材料の調達から商品の企画・開発、プロセスセンターを軸とした製造能力の向上、そして売場での販促に至るまでを一貫して内製化。それによって独自性の高い商品を効率的に、安定した品質で供給する体制を整えようとしている。SPA化によって圧倒的な差別化を実現するためには、どのようなアプローチをとればよいのか。先進企業の取り組みと、識者の見方をもとに考察する。