クスリのアオキ大解剖
一部店舗で生鮮をフルラインで扱うなど、フード&ドラッグ業態の注目株の1つとして勢力を拡大してきたクスリのアオキホールディングス(石川県/青木宏憲社長)。売上高は今や3000億円を超え、同業のドラッグストアはもちろん、食品小売からも警戒される存在となった。そしてクスリのアオキは、「2026年5月期に売上高5000億円」という壮大な目標を掲げた5カ年の新・中期経営計画を実行に移している。新フォーマットの開発、エリア拡大からドミナント強化への方針転換、プライベートブランド(PB)開発をはじめとする価格競争力の強化、そしてM&A(買収・合併)の推進──。従来のビジネスモデルの枠を大きく超えた取り組みを実現した先にあるものとは何か。クスリのアオキの最新戦略の全貌、強みや武器、解決すべき課題を明らかにしながら考察する。