ファミリーマート

 国内売上高2位のコンビニエンスストア(CVS)、ファミリーマートは、2020年11月、伊藤忠商事の完全子会社となり東証一部(当時)の上場を廃止、親会社の事業部門の一部となった。24年2月期、全店売上は初めて3兆円を超えた。

 創立40周年だった22年2月期は、21年10月に新たなプライベートブランド(PB)「ファミマル」をリリース。同年にファッションデザイナーの落合宏理氏との共同開発により立ち上げたPB衣料「コンビニエンスウェア」は同業との差別化の要と位置づけ、24年4月には品揃えを文具にも拡大した。

 出店については、今後、店舗数ではなく総売り場面積を増やす方針で、この数年、既存の有人店舗を母店とした無人店舗やサテライト店舗の出店を進めてきた。また、一部店舗では使用頻度の減っているイートインを撤去し、既存店の売場面積の拡張も積極的に進めていく。
新規ビジネスの軸となるリテールメディア事業では、デジタルサイネージメディア「FamilyMartVision」の導入店舗数が24年3月時点で1万店に達した。

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