ファミリーマート、第3四半期決算は収益1.3%減、利益0.8%増

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ファミリーマートの看板
〔写真説明〕ファミリーマートの看板(時事通信社)

 ファミリーマート(東京都)が1月15日に発表した2025年2月期第3四半期決算(連結2024年3月1日~11月30日)は、営業収益が前年同期比1.3%減の3,822億円、事業利益(営業利益)が0.8%増の733億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は62.4%増の800億円と大幅に増えた。チェーン全店の売上高は0.1%減の2兆4,524億円。

 単体については、営業収益が0.9%減の3,557億円、事業利益は1.5%減の693億円と伸び悩んだが、当期利益については38.5%増の693億円に増やした。2025年2月期の連結業績については予想を公表していない。

 既存店日商は39ケ月連続で前年越えとなり好調を維持。10月と11月については、日商・客数・客単価の主要3指標すべてが前年をクリアした。継続して好調なのが、おむすびやフライヤー、惣菜。パティシエ監修「感動!スイーツパン誕生」、「ファミマがチョコだらけ!」、「ネオ和菓子」など、季節感のある新商品も売上を牽引した。

 また、「ファミマのブラックフライデー」や、新たな取り組みの「背徳のコンビニ飯」などのオリジナルキャンペーンも追い風となった。

 発売3周年のPB「ファミマル」は、「ファミマルPREMIUM」の品揃えを拡大し、7種の新商品を発売。オリジナルブランド「コンビニエンスウェア」は台湾での海外展開も果たした。

 また、デジタルを活用した取り組みも積極的に進め、「ファミペイ」は2,300万ダウンロードを突破。「ファミマメンバーズプログラム」では、来店回数・購入金額で決まるランク最上位「アンバサダー会員」が増加傾向にある。

 SDGsの取り組みについては、「FAMIMA CAFÉモカブレンド」の販売でエチオピアに寄付。現地では、学校にトイレや教科書、ノートなどの寄付を行った。「ファミマフードドライブ」は国内最大規模の4,200店で実施。また、今春から中食商品値下げシールを「涙目シール」に変更し、年間約3,000トンもの食品ロス削減を見込んでいる。

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