小売業界がさらに進化、「ソーシャルコマース」「テキスト・トゥ・ショップ」とは何か?

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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ソーシャルコマース

 ソーシャルコマースとは、SNS上で商品・サービスを販売するほか、その販促活動を行うECの形態のひとつで、Z世代やミレニアル世代を中心に利用が広がっている。主にウェブサイトやスマホアプリ上で顧客体験が提供される従来のECに対して、ソーシャルコマースは、ブランドの発見から商品の比較、購入まで、SNS上でよりインタラクティブかつシームレスな顧客体験を実現できるのが特徴だ。

 アクセンチュア(Accenture)の調査では、ソーシャルコマースが従来のECの3倍のペースで成長し、その市場規模は2021年時点の4920億ドル(66兆4200億円:1ドル=135円で換算)から25年までに1兆2000億ドル(162兆円)に達すると予測。ソーシャルコマースで販売される主要なカテゴリーとして、衣料品や家電製品のほか、生鮮食品やスナック菓子も挙げられている。

 米小売最大手ウォルマート(Walmart)は、ソーシャルコマースの領域にいち早く取り組む先駆的存在だ。20年12月に「TikTok(ティックトック)」で衣料品のソーシャルコマースを

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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