[28日 ロイター] – 米決済サービス大手、ペイパル・ホールディングスが28日発表した第2・四半期利益は、新型コロナウイルス流行によるデジタル決済の利用増が追い風となり、市場予想を上回った。ただ、第3・四半期の利益見通しは市場予想を下回ったため、株価は時間外取引で下落した。
米電子商取引大手イーベイがネット通販の決済をペイパルのシステムから独自システムに引き続き移行させていることが、今年下期の見通し悪化につながった。
コロナによるネット通販の利用増と企業のオンラインストア開設の動きを背景に、第2・四半期の決済処理額は前年同期比40%増の3110億ドル。アクティブユーザーは1140万人増えた。
総売上高は19%増の62億4000万ドルで、リフィニティブがまとめた市場予想の62億7000万ドルに届かなかった。
1株当たり利益は1.15ドル。アナリスト予想は1.12ドルだった。
第3・四半期の純売上高は61億5000万─62億5000万(13─14%増)と予想。アナリストの予想平均(64億5000万ドル)を下回った。
調整後1株当たり利益は前年比横ばいの1.07ドルと予想。アナリスト予想は1.14ドル。
通年の総決済額は、為替変動の影響を除いたベースで33─35%増を見込んでいる。