スギHD（スギ薬局）

国内外で協業を進め、「日本No.1のヘルスケアカンパニー」めざす

　「セルフケアから医療・服薬、介護・生活支援まで、健康をトータルに支援し、地域社会へ貢献する」ことをグループビジョンとするスギホールディングス。関東、中部、関西、北陸・信州エリアに展開する1700以上の店舗と、約4000人の薬剤師、約500人の管理栄養士を擁する調剤併設型ドラッグストア（DgS）を強みに、創業来変わることのない理念である地域医療への貢献を目的とした「トータルヘルスケア戦略」を展開。「日本No.1のヘルスケアカンパニー」を創ることを目的としている。

　「トータルヘルスケア戦略」とは、健康・医療をキーワードにリアル店舗とDX（デジタルトランスフォーメーション）を駆使したシームレスに活用できるプラットフォームによって、最適な商品・サービスを、一人ひとりの状態に合わせて提供できるヘルスケアネットワークの構築をめざすもの。ヘルスケアに関わるさまざまな機能を付加し、管理栄養士など専門家人財によるイベント開催など、DgSとしての健康サポート機能を強化した「核店舗」を中心に、ヘルスケアネットワークづくりを出店戦略の柱に据える。2024年２月末時点での総店舗数は1718店舗となっている。

　27年２月期に「売上高１兆円」を目標とする中期経営計画を推進しており、国内外の事業パートナーとの資本提携、業務提携など、協業への取り組みにも積極的だ。さくら薬局・クラフトとの業務提携、ホスピスの運営や訪問看護を手がける日本ホスピスホールディングスとの資本業務提携、漢方専門薬局の薬日本堂の完全子会社化に続き、24年8月には薬局チェーンのI&Hを連結子会社化する予定だ。また海外でも、台湾、ベトナム、マレーシアの現地企業との提携による商品供給のほか、香港、タイ、インドネシア、モンゴルの現地企業との業務提携も進んでいる。