米マテル、通年売上高見通し引き上げ 物流の混乱乗り切ると予想

ロイター(ロイター・ジャパン)
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米マテルの玩具
米玩具大手マテルは10月21日、2021年通年の売上高予想を引き上げた。年末商戦は業界全体の物流の混乱を克服し、「バービー」人形やミニカー「ホットウィールズ」がけん引して好調な結果になるとの見通しを示した。写真はマテルのバービー人形。2020年2月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri/File Photo)

[21日 ロイター] – 米玩具大手マテルは21日、2021年通年の売上高予想を引き上げた。年末商戦は業界全体の物流の混乱を克服し、「バービー」人形やミニカー「ホットウィールズ」がけん引して好調な結果になるとの見通しを示した。

株価は引け後の時間外取引で6%上昇した。

為替変動の影響を除く通年の増収率は約15%と予想、従来の12─14%から引き上げた。

イノン・ クレイズ最高経営責任者(CEO)はロイターに、玩具メーカーにとって1年で最も重要なクリスマス・年末商戦期に需要に見合った供給ができるよう、生産を前倒しし、商品の海上輸送契約を拡大し、利用可能な港を増やしたと説明。

玩具の需要は過去最高水準まで増えているが、世界的な供給制約で年末商戦に小売店が在庫切れに陥るとの懸念が浮上しており、物流のスピード向上がメーカーや販売店の課題になっている。

クレイズ氏は「当社は供給網の混乱を克服するために取り組んできた。まだ正常化していないが、それでもクリスマスにはツリーの下に多くのおもちゃが並ぶと予想している」と述べた。

同時に発表した第3・四半期決算は、売上高が8%増の17億6000万ドル。新型コロナウイルス禍の影響を受けている子供にバービー人形などを買う親が増えたほか、値上げが寄与した。リフィニティブがまとめた市場予想は16億9000万ドルだった。

特別項目を除く1株利益は0.84ドルと、市場予想の0.72ドルを上回った。

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