家具のサブスク「subsclife」 社長の実体験から生まれたサービスが家具の常識を変える?!

2021/08/16 05:55
若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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一定期間、定額でサービスを受けられる「サブスクリプション」。もともとは雑誌などの「定期購読」を意味するが、ここ数年で音楽や動画配信、電子書籍、食品などさまざまなサービスで導入され、「サブスク」として今では市民権を得た課金形態の一つだ。しかし、そんなサブスク全盛期の世の中において「家具のサブスク」サービスが増えていることをご存知だろうか。家具のサブスクリプションサービスを日本で初めて提供したsubsclife(東京都)の 町野健社長に話を聞いた。

社長の実体験を元に生まれたサービス

 subsclifeは、同名の家具サブスクリプションサービス「subsclife(サブスクライフ)」、アウトレット・リユース家具のシェアマーケット「subsclife SHARE(サブスクライフシェア)」の企画・運営を行う企業。社長の町野氏はこれまで、大手PCメーカーのコンサルタントや、経営企画、新規メディア立ち上げなどを行ってきた人物だ。経歴からも分かる通り、もともと家具業界に繋がりがあってサービスを立ち上げたわけではない。「まったくゼロからのスタート。売上ゼロの状態から、取扱ブランド開拓のため一社一社メーカーを回った初期は本当に大変だった」(町野社長)という。

subsclife 町野健社長

 にも関わらず、家具のサブスクを事業として立ち上げた理由は何だろうか。そこには、町野社長の実体験が大きく関係している。2017年、引っ越すために家具店巡りをしていた町野社長は、「一式揃えると(家具は)なかなか高い。かといって、安価な量産型の家具には心を動かされない」という感想を抱いたという。家具店の店長とも話をするうちに、いわゆるブランド家具はあまり売れない・儲からないという家具業界の現状を知り、ちょうどアメリカで勃興し始めていた「モノ」のサブスクと組み合わせる方法を思いついたのがきっかけだ。こうして18年3月、日本初の「家具のサブスク」が誕生することになった。

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