小売販売、前年比2.4%減 百貨店など1月として過去最大の落ち込み
[東京 26日 ロイター] – 経済産業省が26日に発表した1月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比2.4%減となり、2カ月連続でマイナスだった。
ロイターの事前予測調査では同2.6%減が予想されていた。緊急事態宣言発令による外出自粛が直撃し、百貨店など各種商品小売、織物・衣服は1月としては比較可能な1980年以降、過去最大の減少を記録した。大雪の影響で暖房器具などは好調だった。
<コンビニ、菓子類・加工食品が低調>
業種別では百貨店などの各種商品が前年比17.4%減、織物・衣服が同17.8%減となったほか、ガソリンなどの燃料も同9.5%減だった。コンビニエンスストアなど飲食料品小売や、医薬品小売もマイナスだった。自動車、家電など機械器具、無店舗小売はプラスだった。
業態別では百貨店が前年比30.3%減。緊急事態宣言の発令で営業時間を短縮したほか、外出機会の減少で主力の衣料品の落ち込みが目立つ。コンビニが同4.4%減。コンビニは菓子類や加工食品などが低調だった。
一方、スーパーは内食需要の好調継続で前年比4.8%増、家電量販も洗濯機などが伸び同11.4%増、ドラッグストアも食料品が好調で同3.4%増だった。ホームセンターも気温低下や大雪の影響で暖房器具が伸び、同10.8%増だった。