1─3月の中国豚肉生産、前年比29%減 アフリカ豚コレラの影響で
[北京 日 ロイター] – 中国国家統計局によると、2020年第1・四半期(1─3月)の中国の豚肉生産は前年同期比29.1%減の1038万トンとなった。アフリカ豚コレラの影響が続いているほか、新型コロナウイルスの感染拡大による打撃も受けた。
2019年の豚肉生産量は16年ぶりの低水準となる4260万トンだった。アフリカ豚コレラの感染拡大で豚が大量に殺処分された。
養豚農家は頭数の回復を目指しているが、それには時間がかかる上、今年はさらに生産が減少すると見込まれている。
新型ウイルス感染拡大抑制のため、食肉加工業者はほぼ2月いっぱい生産を停止。3月には市場への供給が戻ってきてはいるが、豚肉の価格は前年比116%上昇しており、物価押し上げ要因となっている。
第1・四半期の豚肉、牛肉、羊肉、鶏肉を含む食肉の総生産量は19.5%減の1813万トンだった。