丸久、海洋プラスチックごみを活用して制作した買い物かごを24カ所に導入
リテールパートナーズ(山口県)傘下で、中国地方を中心に食品スーパーを展開する丸久(山口県)は、2021年より山口県長門市大浦海岸などに漂着した海洋プラスチックごみを原材料の一部に使用した買い物かごを店舗や道の駅に導入している。2024年度には新たに10カ所、計24カ所に導入することを12月12日に発表した。
この取り組みは「ONE FOR OCEAN~海洋プラスチックごみアップサイクル事業」というプロジェクトであり、2021年度から山口県の呼びかけで始まった。海洋プラスチックごみ問題について県民・行政・民間企業が一体となって考え行動するSDGsの一環である。
同プロジェクトは、大きく3つのアクションから構成される。1つ目は多くの県民ボランティアが参加する「海岸清掃」、2つ目は海岸清掃で回収した海洋プラスチックを海色の買い物かごに生まれ変わらせる「アップサイクル」、3つ目は完成した買い物かごをスーパーマーケットに導入し環境問題への気づきを与え、エコなライフスタイルを提案する「エシカル消費」である。
今年度はシーズン4として、漁業関係者、地元自治会、ボランティアなど約450名が参加し、海岸に漂着した約1580kg(可燃ごみ1420kg、不燃ごみ160kg、青色ポリタンク37個)のごみを回収し、このポリタンクを原材料の一部として買い物かごを制作した。