消費者調査、もっとも利用された生協宅配・ネットスーパーベスト10とは

調査・解説:金田 葵(mitoriz DMB本部)、辻本 崇(mitoriz-dmb本部)、山室 直経 (mitorizDMB本部 本部長)
構成:松岡 由希子 (フリーランスライター)
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コロナ後の人流回復とインフレによって、消費者の生活防衛意識は高まっている。また、食品スーパー(SM)各社のネットスーパーがその事業拡大を進めているなか、盤石といわれる生協宅配にはどんな影響が見られるのか? イオン(千葉県)の「GreenBeans」(グリーンビーンズ)を含め競合ネットスーパーの利用動向とともに消費者調査を実施、生協宅配の利用実態を分析したい。

調査概要 ●調査日:2024年9月6日~25日 ●形式:インターネット調査 ●対象者:東京都、千葉県に在住するPOB会員●回答者数:3987人(居住地=東京都74.8%、千葉県25.2%、性別=男性45.5%、女性54.5%)注:本調査終了日の9月25日より「楽天西友ネットスーパー」は「楽天マート」に改称、同日より西友は「西友ネットスーパー」を開始している

コープデリ利用者若返る!

 mitoriz(ミトリズ:東京都/木名瀬博社長)は、全国50万人以上のアクティブユーザーから月間1000万件のレシートデータを収集する消費者購買行動レポートデータサービス「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy」(ポイント・オブ・バイ:以下、POB)を運営し、消費者の購買行動やその背景などを分析している。

 2024年9月6日~25日、東京都、千葉県に在住するPOB会員3987人を対象に、生協・ネットスーパーの利用動向についてアンケートを実施した。

生協 イメージ
食品スーパー(SM)各社のネットスーパーがその事業拡大を進めているなか、盤石といわれる生協宅配にはどんな影響が見られるのか?

 まず、ふだんの生活必需品の購入先を尋ねた(図表❶)。「実店舗しか利用しない」が71.6%を占めた一方、生協・ネットスーパーを利用している割合は

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調査・解説

山室 直経 / mitoriz DMB本部 本部長

山室直経(やまむろ・なおつね)

神奈川大学経営工学科卒業。パソコンメーカーを経て、米リサーチ会社にてコンサルティング業務を学ぶ。その後、大手家電量販店子会社のパソコンメーカーで経営企画室に従事。計数管理とERP導入による業務改善などのプロジェクトを経験した後、2012年3月ソフトブレーン・フィールド入社、消費者購買データ事業の新規立ち上げを行う。

現在はデータを軸とした事業開発と当社の基幹システムのDX戦略を担う

構成

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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