IBMの第4四半期、6四半期ぶり増収 クラウド好調
[21日 ロイター] – 米IBM<IBM.N>が21日発表した第4・四半期(昨年10─12月)決算は利益率の高いクラウドコンピューティング事業が好調で、売上高が市場の減少予想に反し6四半期ぶりに増加した。通年利益見通しも市場予想を上回った。
IBMの株価は引け後の時間外取引で4%超上昇した。
ジニ・ロメッティ最高経営責任者(CEO)はここ数年、クラウド事業へのシフトを積極的に進め、事業の買収に動いている。昨年は340億ドルを投じてレッドハットを買収した。同社にとり最大の買収案件でサブスクリプションベースのソフトウエア事業の拡大を狙う。
第4・四半期のクラウド事業の売上高は、21%増の68億ドル。
クラウド及びコグニティブ・ソフトウェア事業(レッドハット事業含む)の売上高は、8.7%増の72億ドル。
データセンター事業などを含むグローバル・テクノロジー・サービス事業の売上高は、4.8%減の69億ドルだった。
総売高は前年同期比0.1%増の217億8000万ドル。リフィ二ティブのまとめたアナリスト予想は約1%減だった。
特別項目を除く1株利益は4.71ドルで、市場予想の4.69ドルを上回った。
調整後の売上高総利益率は約52%で、230ベーシスポイント(bp)上昇し、約10年ぶり高水準だった。
通年の調整後1株利益見通しは最低13.35ドルとした。リフィニティブがまとめた市場予想は13.29ドル。
ロメッティCEOは、2020年も売上高を引き続き拡大できる状況にあると説明した。