阪急阪神、不動産開発のオーエスにTOB=大阪・梅田の開発加速、1株5000円
阪急阪神ホールディングスは6日、不動産開発のオーエスに対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買い付け価格は1株5000円で、総額は約123億円。阪急阪神は大阪・梅田地区の再開発を進めており、オーエスが持つ不動産を活用し、事業の加速を目指す。TOB期間は7日から来年1月24日まで。
オーエスと、同社の筆頭株主で阪急阪神HDの持ち分法適用会社である東宝はTOBに賛同する。阪急阪神HDは現在オーエス社の株式約7%を保有しており、TOBが成立すれば約85%保有する筆頭株主となる。阪急阪神HDの完全子会社である阪急阪神不動産が保有するオーエス株約15%と合わせ、同社を完全子会社化する。オーエスは上場廃止となる見込み。またオーエスの持つ兵庫県内の映画館は東宝に譲渡する。