対中投資が初のマイナス=外資が事業縮小―7~9月期

時事通信社
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中国国旗
〔写真説明〕中国国旗(EPA時事)

 【北京時事】中国国家外貨管理局が3日発表した7~9月期の国際収支によると、海外からの直接投資は118億ドル(約1兆7600億円)のマイナスとなった。外資企業が中国事業の縮小や撤退などを進めたことを示しており、マイナスは1998年以降で初めて。

 対中直接投資は、新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策に基づき、上海市で厳格なロックダウン(都市封鎖)が実施されていた2022年4~6月期に伸びが大きく鈍化。中国経済の先行きに対する期待感がしぼむ中、その後も低調に推移していた。 

 中国に対しては、米国が半導体輸出規制などで圧力を強化しており、企業活動にも影響が出ている。今年には反スパイ法が改正され、同法違反容疑でアステラス製薬の社員が逮捕されるケースも起きた。日系自動車メーカーの関係者は「中国を巡る事業環境は年々厳しくなっている」と話した。

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