中国GDP、4.5%増=ゼロコロナ終了反映―1~3月期
【北京時事】中国国家統計局が18日発表した今年1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比4.5%増加した。成長率は前期(2.9%)から加速し、4四半期ぶりの大きさ。新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の終了に伴う経済活動の活性化を反映した。
3月の小売売上高は前年同月比10.6%増と、伸び率は1~2月の3.5%から大幅に拡大、2021年6月以来の高い水準となった。コロナの影響を受けやすかった飲食が好調だった。
3月の鉱工業生産も3.9%増と伸び率が拡大。幅広い投資動向を反映する都市部固定資産投資は、1~3月で前年同期比5.1%増だった。
中国では昨年、上海など各地でロックダウン(都市封鎖)が実施され、年間を通して景気が低迷。成長率は政府目標の「5.5%前後」を下回る3.0%にとどまった。
ゼロコロナ終了を踏まえ、中国政府は3月、今年の成長率目標を「5.0%前後」に設定。外需の悪化などマイナス要因はくすぶるものの、昨年の反動もあり、市場では目標を達成できるとの見方が強い。国際通貨基金(IMF)は今月、今年の中国の成長率が5.2%になるとの予測を示している。