年商50億円超!ライフの巨艦店「セントラルスクエア押上駅前店」の現在・前編
前回の記事では、首都圏随一の集客力を誇る「スーパー三和ラゾーナ川崎店」の売場をレポートした。第2回目となる今回は食品スーパー最大手、ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)の繁盛店「セントラルスクエア押上駅前店」の売場からその強さの秘密を探っていこう。(本文中の価格はすべて本体価格)
![セントラルスクエア](http://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2019/06/P1380869-1024x768.jpg)
ライフは大阪と東京にそれぞれ本社を持つ、“二頭立て”の食品スーパー企業である。
同社が大阪府豊中市に1号店を出店したのは1961年11月のことだ。その10年後、71年10月には首都圏1号店となる「板橋店」を出店。2019年5月末時点で、近畿圏に155店、首都圏に118店を展開する。店舗数・売上高とも“西高東低”ではあるものの、ここ3年間では首都圏の売上シェアが伸びており、1店舗当たり売上高も首都圏の方が高い。なお、19年2月期の既存店売上高対前期比は首都圏1.5%増、近畿圏1.1%増だった。
さて、ライフは2013年11月に、新フォーマット「セントラルスクエア」の1号店として、JR新大阪駅に近い淀川区に「セントラルスクエア西宮原店」(大阪府大阪市)を開業している。そこから約2年間の準備期間を経た15年12月、セントラルスクエア首都圏1号店である「セントラルスクエア押上駅前店」(東京都墨田区:以下、押上駅前店)を出店した。
オープンから3年余り経過した現在も、押上駅前店は開店当時のスタイルを維持しており、ライフの首都圏戦略を体現する旗艦店として存在感を放っている。ライフの岩崎社長はある新店の会見の際に、「(押上駅前店の)年商は52億円ほどまで上がってきている」と発言しており、同店が首都圏を代表する繁盛店であるのは間違いない。
次ページは
お客を呼び込む総菜売場!
Dr.矢野の売場診断! の新着記事
-
2024/07/11
リニューアルでロピア化した「スーパーバリュー草加店」の売場を解説! -
2024/06/09
小型店でも総菜の魅力は抜群! 「ヨークマルシェ大和町店」売場レポート! -
2024/06/03
ヨークベニマル小型フォーマット「ヨークマルシェ大和町店」、開店から 6年後の現況を調査 -
2024/05/31
大型店ひしめく激戦地で際立つ圧倒的安さ! 「ロピアフレスポ桜井店」の売場を解説 -
2024/05/24
奈良県の激戦区NSCに出店! 「ロピアフレスポ桜井店」の現場レポート -
2024/05/20
堅実に利益を取りにいく!? 「ロピア藤井寺店」売場レポート
この連載の一覧はこちら [79記事]
![Dr.矢野の売場診断!](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2019/12/20191206_dryamo_main.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=965b90609138a993dd759dccb7b2f4be)
ライフの記事ランキング
- 2024-06-26上場食品スーパー決算ランキング2024 好決算目立つも格差拡大
- 2024-07-08週刊スーパーマーケットニュース 「イトーヨーカドー」「ヨーク」、食料品・日用品100品目の価格を見直し
- 2024-06-05池袋駅至近のタワマン1階に出店! 「ライフ池袋三丁目店」の売場を解説
- 2024-06-26週刊スーパーマーケットニュース 日本生協連、23年度の地域生協の事業概況を発表
- 2024-06-18冷食&チラシ販促強化!ライフソコラ所沢の売場づくりを徹底解説
- 2024-06-04明暗!ライフ、U.S.M.H、アークス、2024年2月期決算分析!
- 2024-06-12小型店ながら差別化策が随所に!「ライフ池袋三丁目店」売場レポート
- 2019-06-14年商50億円超!ライフの巨艦店「セントラルスクエア押上駅前店」の現在・前編
- 2021-02-24年間40万時間の発注作業を一気に半減 ライフ全店で導入のAI自動発注システムの実力とは
- 2024-03-09ストアオブザイヤー2024、2位に入ったのはベルクのあのDS業態!?
関連記事ランキング
- 2024-06-26上場食品スーパー決算ランキング2024 好決算目立つも格差拡大
- 2024-07-11リニューアルでロピア化した「スーパーバリュー草加店」の売場を解説!
- 2024-07-01スマホ1つでレジまで…進化するスーパーマーケットアプリの現在地
- 2024-06-17フードウェイ上大岡mioka店の売場づくりを徹底解説!横浜3店目
- 2024-07-12「地場DS」でわずか5店舗でも競争勝ち抜く日東物産の戦略
- 2024-07-05人手不足時代に小売業がとるべき2つのアクションとは
- 2024-07-05あのチェーンも導入!食品スーパーの「量り売り」、成功の秘訣は?
- 2024-07-01ヤオコーの南北政策の旗艦店、伊奈店のシニア対応MD徹底分析
- 2024-06-18ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい
- 2024-06-17ヤオコー、バローHD、サミット 24年3月期決算分析と今期の戦略
関連キーワードの記事を探す
ロピア、初のFC、初の沖縄店舗を徹底調査!本土と同じ点、違う点とは
週刊スーパーマーケットニュース Uber Eatsが人手不足と「食料品アクセス問題」を解決
上場食品スーパー決算ランキング2024 好決算目立つも格差拡大