コナカ、22年9月期は32億円の営業赤字 コロナ禍からの回復スピード鈍く
紳士服チェーン大手のコナカは11月7日、2022年9月期の連結営業損益が32億円の赤字(前年同期は78億円の赤字)になったと発表した。7億円の黒字を予想していたが、コロナ禍からの回復スピードが予想より鈍く、3期連続の営業赤字となった。
来店客数は36%の増加を見込んでいたが、15%増にとどまった。変異株による感染再拡大に加え、海外旅行者の入国規制によるインバウンド需要の低迷が響いた。このため、売上高は会社予想を118億円余り下回り、7.8%増の631億円となった。
女性用バッグの専門店を展開する子会社、サマンサタバサジャパンリミテッドも業績の足を引っ張った。同社の22年3〜8月期の売上高は前年同期比3.6%増の122億円、営業損益は10億円の赤字(前年同期は18億円の赤字)と、いずれも会社予想を下回った。
純利益については特別損失約19億円を計上した結果、3億円の黒字予想から一転、32億円の赤字となった。