【ファストリ】16年8月期の営業利益は1272億円、22.6%減
ファーストリテイリングが発表した2016年8月期の連結業績(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益が前期比6.2%増の1兆7864億円、営業利益が22.6%減の1272億円と増収減益だった。価格政策の見直しと販管費の抑制を行った下期は94.3%の大幅増益だったが、上期の減益分を挽回できなかった。円高進行による為替差損や米Jブランド事業の減損損失などの影響で通期の純利益は56.3%減の480億円となった。
セグメント別の営業利益は、国内ユニクロ事業が12.6%減の1024億円、海外ユニクロ事業が13.7%減の374億円、ジーユーなどグローバルブランド事業が34.0%減の95億円だった。
17年8月期については、売上収益が3.6%増の1兆8500億円、営業利益が37.5%増の1750億円、純利益が108.1%増の1000億円を予想する。営業利益は過去最高益だった15年8月期(1644億円)を上回る見通し。国内ユニクロ事業の既存店売上高は横ばいにとどまるが、Eコマースが約4割の大幅増収を見込む。海外ユニクロ事業は中国・香港・台湾を中心に166店舗と国内(約30店舗)の5倍超の積極出店を行う。