【全国百貨店】 5月の売上高は5.1%減、下落幅広がる

2016/06/22 00:00
Pocket

 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の5月の売上高は、既存店ベースで前年同月比5.1%の減少となり、3ヵ月連続で前年実績を下回った。

 

 株高など資産効果を背景に売れ行きが好調だった美術・宝飾・貴金属などの高額品の売れ行きが株価低迷で落ち込んだほか、都心部の大型店を中心にしたインバウンド(訪日外国人)客向けの免税品売上げも購買単価の下落から前年割れとなった。

 

 マイナス幅は3月(2.9%減)、4月(3.8%減)よりも広がった。

 

 品目別の売上高は、化粧品が伸びた影響で雑貨が0.2%増と主要5品目のうち唯一のプラスとなったが、主力の衣料品が7.8%減、食料品が2.5%減となるなど他の部門はマイナスだった。

 

 地域別では全国10大都市とそれ以外の8地区のすべてがマイナスで、東京は4.5%減、名古屋は5.7%減、大阪は4.7%減だった。

 

 インバウンドの購買客数は12.7%増となったものの、購買単価下落が響いて免税品売上高は16.6%減少した。

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態