【景気見通し】 16年は踊り場か、小売業は「悪化」見通し3割

2015/12/16 00:00
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 帝国データバンクが実施した企業意識調査によると、2016年の景気見通しは「回復」「悪化」を見込む企業がともに減少する一方で、「踊り場」を見込む企業が前年調査に比べて4.0ポイント増加し39.5%と全体のほぼ4割を占めた。

 

 「回復」を見込む企業は2.1ポイント減の11.3%、「悪化」すると見る企業は2.9ポイント減の23.9%だった。企業の規模別に見ると、小さな企業ほど「悪化」を予想する企業が多く、小規模企業では「悪化」が28.5%、「回復」が10.3%だった。

 

 また業界別では、小売業で「悪化」見通しが30.8%と「回復」の9.4%を大きく上回っており、個人消費と関連が強い業界ほど厳しい見通しとなっている。「回復」見通しの比率が高かったのは金融業(15.4%)や不動産業(14.4%)で、製造業は「回復」が11.4%、「悪化」が22.7%だった。

 

 調査は11月16日~30日、全国2万3051社を対象に実施、1万620社から有効回答を得た。

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